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西田歯科医院
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院長が分かりやすく解説【虫歯を予防しよう③(終):(環境、食事、食事習慣、キシリトール)】

こんにちは、呉市の歯医者さんです。

この記事は、前回(虫歯を予防しよう ②)の続きです。こちらがまだの方は↑から、どうぞ。

前回は

  • 虫歯になりやすい部位を、しっかり磨く為の、歯磨きのポイントをご説明しました。
  • 虫歯になりにくい環境作りの大切さをご説明した上で、フッ素の働きについて、ご説明しました。
  • フッ素の取り入れ方について、具体的にご説明しました。
  • 歯間清掃器具について、ご説明しました。

今回は、

  • 虫歯になりやすい食事と、なりにくい食事の、それぞれの特徴
  • 虫歯になりやすくなる、よくない食事習慣
  • ステファンカーブ
  • 唾液(よだれ)の働き
  • 虫歯になりやすくなる、良くない食事習慣をした場合に、ステファンカーブが、どのように変化するか
  • 虫歯予防に良い食事習慣
  • チーズの特徴
  • キシリトール等の代用甘味料
  • 生えてきたばかりの大人の歯が虫歯になりやすい歯の溝を、プラスチックで埋める処置
  • 歯並びによって、虫歯になりやすい場合もある事
  • 予防歯科の話と、どういった時に歯医者さんに早めに行った方がよいか

…について、お話します。

この記事は、このような人にお勧めです。

  • お子さんや家族に虫歯になって欲しくない方
  • 虫歯になりたくない方
  • お口の健康について、全身からの目線で、より良くしたい方
  • お口の健康に、ご興味がある方
  • 歯並びが気になっている方
  • 仕事や学校が忙しく、なかなか歯医者さんに行けないけど、どんな時は見てもらった方がよいか、気になる方
目次

【虫歯になりやすい食事と、なりにくい食事を知りましょう】

歯医者さん

普段の食生活ですが、この何気ない日常の習慣が、虫歯のなりやすさ、なりにくさにも影響しています。
ここで影響するのは、大きく分けると以下の内容です。

食事の何が、虫歯の発生に影響するの?
  • 何を食べるか
  • どのように食べるか
大きく分けると、この2つが影響します
歯医者さん

まず、虫歯になりやすい食べ物は何か、見ていこうと思いますが、
でも、何を食べるかは、好きな物を食べたいですよね(笑)。
ここで大切なのは、虫歯になりやすい、又は、なりにくい食べ物の種類を知る事ではなくて、その理由を知る事です。
では、見ていきましょう。

虫歯になりやすい食べ物の特徴は?
  • 糖分を多く含む食べ物
  • 歯にくっつくなどして、長時間にわたって、お口の中に残る食べ物
衛生士さん

虫歯になりやすい代表例は、
糖分を多く含み、歯にくっつきやすいキャラメルやチョコレート、長時間舐める飴ですね。

歯医者さん

チョコレートや飴よりはマシですが、パンやご飯も、虫歯になりやすい食品に入ります。
パンやご飯などの炭水化物は、でんぷんが含まれる糖質だからです。
ですから甘い物だけが虫歯の原因となるわけではない点は注意が必要です。

虫歯になりにくい食べ物の特徴は?
  • 糖分が少ない食べ物
  • 歯にくっつきにくく、お口の中に残留しにくい食べ物
  • 食べる時に、よく噛む食べ物
衛生士さん

虫歯になりにくい食べ物で有名な物は、野菜等の食物繊維です。
まぁ、そりゃあスイーツ食べるより、野菜食べてる方が虫歯にはならないよね………って感じですね(笑)。
ただ、ここでのポイントは、何故食物繊維が虫歯になりにくいかの理由です。
この理由こそが、後でお話する、虫歯を少しでも予防する上で大切になります。

野菜等の食物繊維が、虫歯になりにくい理由の中でも、今回特に注目してほしい点は、【よく噛むから】という点です。
後で、お話しますので、頭の片隅に入れておいて下さい。

【虫歯に、よくない食事の習慣】

歯医者さん

ここまで、虫歯になりやすい食べ物、なりにくい食べ物の特徴を、それぞれご説明しました。
これを踏まえて、どのように食べると、虫歯予防に良くないか見てみましょう。
良くない食事習慣は、下記の3つです。

虫歯予防に、良くない食事習慣
  1. だらだら食べる
  2. 規則正しい食生活をせず、間食の頻度が多い
  3. 早食い
衛生士さん

虫歯予防に良くない、これら①~③の食事習慣ですが、これらが良くない理由を簡単に言うと、
【甘いものなどが、お口の中にある滞在時間が長く、摂取する頻度が高い点。そして唾液が出る量が少ない事】にあります。
詳しくは後でお話します。

歯医者さん

まずは、下のグラフを見てください。

歯医者さん

このグラフは【ステファンカーブ】と言います。

歯医者さん

これは、
ご飯などを食べると、
食事をする度に、

最初、お口の中の環境が過酷になり(PHが酸性になっていき)、
その後、時間の経過と共に、ゆっくりと回復していく(中性に戻っていく)
というグラフです。

※正確に言うと、今回のPHは、お口の中というより、歯にくっついている歯垢のPHを調べています。

歯医者さん

………って、分かりにくいですかね。
酸性というのは、【酸性・アルカリ性】の酸性の事。
学生時代にやるリトマス試験紙が赤色に染まったり青色に染まったりするやつです。
……忘れちゃったよ…という方は、【簡単バージョン】のグラフをご覧下さい。
少し分かりやすいよう変換しております。

歯医者さん

少し詳しくお話します。

① 当初、口の中は、だいたい中性(PH 6.9位)に保たれています。

② ですが、食事をすると、

③ 歯垢の中のバイ菌達が【ショ糖】を材料にして【酸】を作り、

④ バイ菌の住処の【歯垢】の中が、より環境が過酷になります(大きく酸性に傾きます)(PHの値が小さくなる)

⑤ これらによって、
環境がある程度、過酷になってしまうと
(PHが5.5より酸性に傾くと)
臨界PHより下になると、)、

⑥ 【酸】が歯を溶かし【脱灰】を起こす・・・
そう、【虫歯】になって、
カルシウムやリンという成分が、歯から溶け出てしまいます。

⑦ では、その後も、どんどん環境が悪化していく(際限なく、どんどん酸性に傾いていく)のか・・・というと、そんな事はないんです。

体は常に、体の中の環境を通常時に戻すよう調整してます
(PHを中性に維持しようとしている)


その働きの事を【緩衝能】(読み:カンショウノウ) と言うのですが、
これを担っている代表格が【唾液(よだれ)】なのです。

⑧ この唾液(よだれ)の働きによって、
歯の周りの環境は、徐々に改善されていく(PHが中性に戻っていく)のです。

⑨ そして、ある一定より環境が改善すると(PHが5.5より上がると) 、体が歯の小さな虫歯の修復【再石灰化】を、ゆっくりとですが、始めるわけです

衛生士さん

凄い分かりにくいと思います。すみません。

更に、ここで唾液(よだれ)の働きについても、お話ししておきます。

唾液(よだれ)は、すごい働きを多く持っているんです。

唾液の働き
  • 歯などについた汚れ等を洗い流すことで、虫歯になりにくくします
  • 再石灰化作用(バイ菌により虫歯になってしまった歯を、修復する体の作用)を行なう事で、虫歯をゆっくりとですが、治していきます。
  • 消化作用(ご飯やパンに含まれる、でんぷんを分解します。その後、他の消化器でも分解され、でんぷんはブドウ糖となり身体のエネルギー源になっていきます)
  • 歯や粘膜を包み、口の中を保護してます
  • 殺菌作用を持ちます
  • 傷口を早く治す物質も含まれています
  • 唾液緩衝能を、持ちます。(歯の周りの環境の過酷度を改善する能力)(酸性に傾いた環境を中性の状態へ戻す能力)

ちなみに唾液の緩衝能の力は凄く、
【MORITAさんのDENTAL PLAZA】の実験によると、PH2.3の液体5.2ccを、PH6.0にするには、水だと5ℓ必要な所、PH7.1の唾液だと5ccだったとの事です。
水と比較して、すごい効果ですね。

参考:MORITAさんのDENTAL PLAZA

https://www3.dental-plaza.com/archives/8454
歯医者さん

いかがでしょうか?。難しい内容ですが、ご理解いただけましたでしょうか。

では、これを踏まえて【虫歯予防に、良くない食事習慣】に戻ります。
【だらだら食べる】、【規則正しい食生活をせず、間食の頻度が多い】と、どうなるのか?。

これらの食事習慣を行った場合のステファンカーブが、以下のグラフです。

歯医者さん

違いが、お分かりになるでしょうか?。

通常、食事をすると、
環境が過酷になり(PHが下がり)
歯が溶けだした(脱灰し始めた)後、
徐々に体が平常時に戻そうとするのですが、

間食が多い食生活の場合、
歯を修復する間もなくまた、
環境が過酷になり(PHが下がり)
結果として常に歯が溶けている(脱灰し続ける)状態になっています。

衛生士さん

このようになってしまうと、
どんどん虫歯が進行してしまうんです。

歯医者さん

だらだら食べるのも同様です。
ですから、
【だらだら食べる】、
【規則正しい食生活をせず、間食の頻度が多い】
は、やらないように気をつけてください。

歯医者さん

続いて、【早食い】が、何故悪いのか、ご説明します。
結論からお話すると、早食いをすると、唾液(よだれ)の分泌量が減るからです。
これは、早食いをする時、噛む回数が極端に減ることに起因します。


噛む回数が減ると、なぜ唾液(よだれ)の分泌量が減るのでしょう。

ここで、唾液(よだれ)が、
口の中で管から出るメカニズムを、ご説明します。

1つ目のメカニズムは、食べたりする時に、
唾液の出る管が、管の周りにある、噛む時に使う筋肉から圧力を受ける結果として唾液が出ます。

2つ目のメカニズムは、食べたりする時に、
唾液の出る管の周囲が、舌の動きに呼応して陰圧になる事により、圧力によって唾液が出たりします。

ですから、しっかり何度も噛むなど、
咀嚼運動で、筋肉や舌をしっかり動かすと、唾液の出る量が増えるんです。

【早食い】によって噛む回数が減り、唾液の分泌量が減ると、何故困るのか…
これは、さきほどお話したように、唾液(よだれ)は、虫歯予防に大変効果がありますから、この唾液(よだれ)が減る事は、良くないという訳です。

歯医者さん

更に、唾液(よだれ)とは、
❶ 食事をしている時に出る、
量も多く、サラサラした【刺激唾液】という物と、
❷ 食事以外の時にも出ている、
量は少なく、少し粘り気のある【安静時唾液】の2つの種類に分けられるのですが、
食事をしている時に出る、刺激唾液の方が、何十倍も虫歯予防効果が高いと言われているんです。

ですから、早食いは良くない事になります。

衛生士さん

なので長くなりましたが、唾液を少しでも多く出すことが、虫歯予防に大変効果的なんですね。
ですから、野菜などの食物繊維は、自然と、よく噛んで食べる事から、唾液も多く出て、虫歯予防に効果的というわけです。

歯医者さん

以上の事から、虫歯予防の為には、唾液の働きを最大限発揮させた方が良いですから、
虫歯予防に効果的な料理を作る場合は、次の点を踏まえると、効果が高い事になります。

●水分を減らす事で、よく噛まないと飲み込みにくくする。
●細かく切らずに大きな塊として食べる
●リンゴなどは皮がついたまま食べる
●長時間煮込まず、少し固めで食べる

※食事の好みもありますので、難しい点もあると思いますので、可能な範囲でお試しください。

衛生士さん

また良く噛む事でダイエット効果もあると言われています。
【咀嚼ダイエット】【よく噛むダイエット】などで検索してみて下さいね。
他にも、よく噛む事は、糖尿病予防にもなりますね。

【まとめると、虫歯予防に良い食事習慣は?】

歯医者さん

長くなりましたので、以上の事をまとめると…

まとめ(虫歯予防に良い食事習慣)
  • しっかり噛んで食べるような食事内容を取り入れてみましょう(食事の形態を、少し固めにするなど、自然とよく噛むような形態にすると良いです)(ダイエット効果もあるようです)(糖尿病など生活習慣病予防にもなります)
  • 規則正しい食生活を行なうようにしましょう(間食の回数はコントロールしましょう)
  • だらだら食べないようにしましょう
  • 可能であれば、食事後に歯磨きをしましょう(最近は食後30分経ってから歯磨きするのが良いと言われます)
  • 食後にお茶などで、口をゆすぐだけでも、少しはマシです。
  • 後述する100%キシリトールガム等を食後に食べるのも良いです
  • (おまけ)ハードタイプのチーズを食後に食べると良いですよ
かけるさん

歯磨きは30分たってからやった方がいいんですか?。

衛生士さん

はい、食後はお口の中が酸性(過酷な環境)になっています。お肉もお魚も、食べると酸性になります。
さっきお話した野菜は反対にアルカリ性になります。
ですから食後って歯にとって過酷な環境なんですね。
さきほどのステファンカーブは歯垢の中のPHを測っていますが、大筋では、お口の中も同じような感じです。
ステファンカーブのように、
食後、お口の中が酸性(過酷な環境)になった後、
それがゆっくり平常時の状態(中性)に戻っていくのですが、
ある程度、歯の周りの環境が落ち着くのに約30分かかるんです。

食後すぐ等、まだ過酷な環境にあるのに、研磨剤が入った歯磨き粉で毎日ガシガシ歯磨きをしてしまうと、そのうち歯がダメージを受けてしまって、冷たい物等で、しみてきたりしちゃうんです。
ですから最近は30分待ってから歯磨きする事を推奨されています。

歯医者さん

ただ、すぐ歯磨きしないと忘れちゃう人は、すぐ歯磨きしましょうw。

衛生士さん

ハードタイプのチーズって、何年か前に話題になりましたね。

歯医者さん

そうですね。TVでもやっていました。
チーズが何故、虫歯予防に良いのかというと、

チーズの特徴
  • チーズには、歯を補修する(再石灰化する)為の材料である、リン酸カルシウムが含まれており、歯を補修しやすい環境になる為。
  • 歯が溶けだす(脱灰する)時には、酸性になるのですが、チーズはそれと反対のアルカリ性の性質を持っているんです。野菜と一緒ですね。

【キシリトール等の代用甘味料の事を知りましょう】

歯医者さん

虫歯予防にキシリトール…というのは、よく聞きますね。タブレットやガムが有名です。お勧めはガムですが。
このキシリトールの特徴を見ていきましょう。

キシリトールの特徴

※説明は、後で行います。

  • 甘みがあります
  • 唾液(よだれ)がよく出るようになります。
  • 歯の修復作業(再石灰化)が、はかどります。
  • バイ菌は、これを使って【酸】を作れません
  • バイ菌が【ショ糖】を材料に、【酸】を作る作業を邪魔します。
  • バイ菌が作った【酸】を、弱めます(アンモニア濃度を上げて、【酸】の中和を行います)
  • 3ヶ月間キシリトール習慣を続けると、バイ菌が変異して、虫歯を作りにくいバイ菌に変わると言われています。(でも辞めると、また戻っていくので、出来れば習慣にしましょう)
  • キシリトールは最低でも50%以上の物で、糖類0gの物を、1日合計5~10gを4回くらいに分けて食べて下さい(市販の物は、50%無いものが多いようです)。噛む時間は、出来れば20分間です。
  • ただ、いいお値段します(泣)。
衛生士さん

●キシリトールは甘みがあるので、お口に入れると自然と唾液(よだれ)が出ます。
ガムだと、よく噛むので前にお話した刺激唾液という、虫歯予防に良い方の唾液が出ます。
●歯が修復作業(再石灰化)を行う時は、材料として、リンやカルシウムを使いますが、キシリトールはカルシウムを虫歯の所まで運ぶお手伝いをしているようです。

ミュータンス菌

●「ん?。キシリトールって甘いから、いつもの砂糖だと思ってこれ食べたんだけど、【酸】を作ろうとしてるのに、どうやっても【酸】が出来ないぞ!!。なんか……疲れてきた………」
(キシリトールからバイ菌に【酸】を作られる事はありません)
(更にバイ菌はそれでも【酸】を作ろうとし続けて疲れます)

●「ん?。なんかキシリトールっていう甘いヤツ食べてから調子が悪いなぁ。いつものように、【ショ糖】から【酸】を作ろうとしてるんだけど、力が出ないよ…………」
(バイ菌が取り込んだキシリトールの一部によって、バイ菌が【ショ糖】を【酸】に変える為に必要な、【酵素】の邪魔をしてくれます)

●「ん?。調子悪い中、なんとか【酸】を作ったのに、この作った【酸】の出来が悪いなぁ」
(キシリトールは、アンモニア濃度を上げる事で、酸の中和を促進する働きがあります)

歯医者さん

キシリトールを虫歯予防に使う場合、ちゃんとしたキシリトールの製品を使わないといけません。
キシリトールの割合は、
【キシリトールの量(g)】÷【炭水化物の量(g)】×100
で、計算できます。
出来れば100%が良いです。
ただ、いいお値段します。

衛生士さん

おまけ情報として、
【わかさ生活さん】の【わかさの秘密】によると、キシリトールの効果として、他にも
●骨粗鬆症を予防する効果
●中耳炎や咽頭炎を予防する効果
●肌を保湿する効果
が、あるようですよ。

参考:わかさ生活さんの、わかさの秘密

https://himitsu.wakasa.jp/contents/xylitol/

【生えてきたばかりの大人の歯が虫歯になりやすい場所である歯の溝を、プラスチックで埋める処置も、お勧めですよ】

衛生士さん

子供の歯が抜けると、次は大人の歯が生えてきますけど、
生えてきたばかりの大人の歯は。まだ弱いので、非常に虫歯になりやすいです。
特に、以前もお話した【虫歯になりやすい場所】は、要注意です。

下に以前の記事の絵を貼ります。

この絵のうちの1番上。
歯の噛む所にある溝。
ここが虫歯になりやすいので、プラスチックのような樹脂で、この溝を薄く、一部、埋めてしまおうという予防処置です。

歯医者さん

当院では、更に
特別の材料を使う事で
ただ溝を埋めるだけではなくて、
中に含まれているフッ化物が、歯を補修する作用(再石灰化作用)を促進できるので、
強い予防効果が期待できます。
子供の歯を守る予防のうちで、
フッ素と並ぶ、有用な方法ですので、ご興味がありましたら、当院にご相談くださいね。

【仕方がないのですが、歯並びによっては、虫歯になりやすい場合もある事は知っておきましょう】

衛生士さん

歯並びによっては、虫歯になりやすい人も、残念ながらいらっしゃいます。
上の絵の【虫歯になりやすい場所】は、特に注意が必要です。
ですが、歯並びによって虫歯になりやすい方が皆さん歯磨きが上手に出来ていないかというと、決してそうではないようです。
皆さん頑張っていらっしゃいますので、歯磨きを頑張りましょう。

【何か気になる事があったら、早めに歯医者さんにお越しください】

衛生士さん

皆さん、頑張って歯磨きされています。
ですが、やはり限界があります。
普通の歯磨きでは全体の6割
同時に、歯間ブラシやデンタルフロスも使って、8割しか取れないと言われています。

衛生士さん

最近、予防歯科という言葉があります。
虫歯などで困ってから歯医者さんに行くのではなく、
健康を保つ為だったり、より綺麗になる為に、歯医者さんに行こうという考え方です。
虫歯や歯周病のなりやすさは人によって違いますが、
3ヶ月~最低でも1年に1回は、
お口の状態を確認した方がいいですよ。

歯医者さん

これまでもお話してきましたが、
例えば虫歯の話ですと、虫歯が大きくなればなるほど、
治すのに歯医者さんに通う回数は増えて、詰め物の大きさも大きくなり、見た目も悪くなりますし、お金も高額になっていきます。
そして、風邪などと違って、ほおっておいても、悪くなる事はあっても、勝手に治る事は原則ありません。
以下の点など、何か気づくことがありましたら、早めに来てくださいね。

こんな症状あったら、早めに来てくださいね
  • 歯がしみてきた
  • 歯が痛い
  • 甘いものを食べると、しみる
  • 噛むと痛い
  • 最近、食べ物が歯の間に挟まる
  • 歯茎が腫れた
  • 歯磨きしたら、血が出る
  • 歯磨きしたら、痛い
  • 歯が動く
  • 歯医者さんで詰めた、詰め物が取れた
ふっふっふ…

【虫歯を予防しよう (まとめ)】

歯医者さん

以上、大変長くなりましたが、【虫歯を予防しよう】も完結です。
執筆にあたり、間違ったことは書けませんので、フッ素や唾液の働きの所など、調べて、私自身の知識の再構築など行っていましたので、記事の更新が遅くなった事、たいへん申し訳なく思っております。

衛生士さん

大変長くなりましたので、最後にここでまとめます。
「どうだったかな?」というところがありましたら、前の記事をまたご覧頂くと幸いです。

虫歯を予防しよう まとめ
  • バイ菌のミュータンス菌が、どうやって虫歯を作っているか、その流れをご説明しました。
  • 虫歯が出来るのは、【歯磨きの押さえるべきポイントが少し足りていない】のと、【虫歯になりにくい環境作りが少し足りない】点を、お話しました。
  • 虫歯になりやすい場所を、ご説明しました。
  • 虫歯になりやすい部位を、しっかり磨く為の、歯磨きのポイントをご説明しました。
  • 虫歯になりにくい環境作りの大切さをご説明した上で、フッ素の働きについて、ご説明しました。
  • フッ素の取り入れ方について、具体的にご説明しました。
  • 歯間清掃器具について、ご説明しました。
  • 虫歯になりやすい食事と、なりにくい食事の、それぞれの特徴をご説明しました。
  • 虫歯になりやすくなる、よくない食事習慣について、ご説明しました。
  • ステファンカーブについて、ご説明しました。
  • 唾液(よだれ)の働きについて、ご説明しました。
  • 虫歯になりやすくなる、良くない食事習慣でステファンカーブが、どのように変化するかご説明しました。
  • 虫歯予防に良い食事習慣を、まとめました。
  • チーズの特徴について、ご説明しました。
  • キシリトール等の代用甘味料について、ご説明しました。
  • 生えてきたばかりの大人の歯が虫歯になりやすい歯の溝を、プラスチックで埋める処置について、ご説明しました。
  • 歯並びによって、虫歯になりやすい場合もある事を、ご説明しました。
  • 予防歯科の話と、どういった時に歯医者さんに早めに行った方がよいか、ご説明しました。
少しでも、皆さんのお役にたてば嬉しいです。
歯医者さん

虫歯についての記事は、今後もどんどん追加する予定ですが、
虫歯の話は一度一休みして、次は歯周病について書いていこうと思います。

衛生士さん

歯周病は、虫歯以上に恐い病気ですから、しっかり予防したいですね。

歯科医師と衛生士

今後とも、西田歯科医院による【呉市の歯医者さん】を、よろしくお願い致します。
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また見に来て下さいね。。

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(書いている人)

こんにちは、

【呉市の歯医者さん】を運営・執筆しております、西田歯科医院、院長の西田和正です。

皆さんのお口の健康と美しさの為の情報発信の場として、こちらを始めました。

ご来院頂く患者さんには、出来るだけ分かりやすく説明しているつもりですが、伝わりきれていない部分もあるかと思いますので、少しでも皆さんのお役にたてば幸いです。

可能な限りで、頑張って執筆していますが、誤りのない正確な情報をお届けする為、情報の確認と整理も同時に行っておりますので、投稿の間隔が空くこと、申し訳なく思います。

今後とも、【呉市の歯医者さん】を、宜しくお願い致します。

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