こんにちは、呉市の歯医者さんです。
今回は、虫歯と予防の話をします。歯医者さんといえば虫歯を治すイメージがありますよね。
この記事を書く時、当初は虫歯を防ぐポイントだけ簡単に書こうと考えていたのですが、それではおそらく読んで頂いた読者さんが、虫歯をしっかり予防出来ない事に気づきました。
それは何故なのか。
虫歯を予防する基本は歯磨きです。では、虫歯になる人は歯磨きをしていないのか?…というと、決してそのような事はありません。皆さん毎日 1~2回歯磨きはしているんです。
恥ずかしい話ですが、私自身、かなり、やっかいな場所に大きな虫歯になった事があります。歯周病も少し進みました。では私は歯磨きをしていなかったのか?…というと、1日3回、1回あたり5~10分間歯磨きをしていたのです。歯科の知識がある私がです。
以上の事から分かる結論は、
歯磨きは、難しいんです。
特に歯周病が進んできている人は歯磨きの難易度が跳ね上がります。
虫歯を本当に予防する為には、虫歯の事をしっかり理解した上で、ポイントをしっかり押さえた歯磨きを行い、場合によっては歯磨きを補助する要素も取り入れる必要があります。
この為今回の記事は、かなり細かい所までお話していますが、出来るだけ分かりやすく書いたつもりです。
ぜひ、一つ一つ、ゆっくりでいいので読んでみて頂いて、可能な範囲で、日々の歯磨き習慣に取り入れてもらえると幸いです。
私は今では、虫歯も全く出来なくなりましたし、歯周病もコントロール出来ています。
さあ、テレビを観ながらの歯磨きは止めましょう(笑)。
この記事は、こんな人にお勧めです。
- テレビやスマホを観ながら歯磨きしていて、虫歯や歯周病に困っている人
- 小さなお子さんのご両親の方
- 虫歯に困っている人
- 歯周病に困っている人
- 歯医者さんにあまり行きたくない人
【虫歯って、どうやってできるの?】
虫歯については、我々ミュータンス菌が1番詳しい。ワシが教えてやろう。
虫歯とはな。我々ミュータンス菌たちが作る芸術だ。
せっかくだから芸術を見せてやろう。そこで見ているといい。
この店のスイーツ食べてみたかったんだよね🎵
ふふふ…
我々ミュータンス菌が虫歯を作るには、材料と環境が必要なのだ。
まずは材料として、【糖質(ショ糖)】。
まぁ簡単に言うと、甘いやつだな。これが無いと始まらん。
めいさんが食べたスイーツには、たっぷりあるから、問題は無いぞ。
そうしたら、【糖質(ショ糖)】を使って、我々は、歯に引っ付く為の住処【歯垢(読み:シコウ)】をこしらえるのだ。
住処とは、まぁ家だな。むし歯を作るのを邪魔されたくないので、そこに籠るのよ。
芸術とは時間がかかるのでね。
この住処に籠って、我々バイ菌達は虫歯の準備を着々と始めるのだ。
美味しい~~~~っ♪
歯磨きは………夜にやるからいいかな
ん?。なにが邪魔するかって?。
それは人間どもの【よだれ(唾液)】と、お前らの【歯磨き】だ。
まったく、芸術のわからんやつらめ。
まぁ、【住処(歯垢)】に隠れてさえいれば、ヘタクソな歯磨き位なら、邪魔はされずにすむのだがね。
話が逸れたな。
住処【歯垢】が出来たら、住処にこもって我々ミュータンス菌は数を増やすんだ。
バイ菌1匹では出来ることも限られてしまうが、皆の力を合わせれば………ふふふ
今日は仕事を頑張ったら疲れちゃった。歯磨きは明日の朝でいっか……zzz
よし、準備は整った。
住処【歯垢】の中はミュータンス菌等のバイ菌で一杯だ。
皆の力を合わせて、【糖質(ショ糖)】を【酸(読み:サン)】に作り替えるぞ!!。
ん?。バイ菌が酸を作っただけで、虫歯になってないだと?。
心配するな、後は【酸】が勝手にやってくれる。
ここだけの話、【酸】は【歯】の成分の【カルシウムやリン】を溶かすのだよ。我々はこれを【脱灰(読み:ダッカイ)】と呼んでおる。
【脱灰】されて、スカスカになった歯は、少しづつ穴があいていき、そのうち……………
数日後………………
なんか、歯が痛い気がするよ~
これが芸術なのだ~~~~~
わっはっは……
【虫歯にならないようにするには?】
先生、虫歯にならないようにするには、どうしたらいいんですか?。
そうですね。バイ菌が虫歯を作るのに必要な物は次の物ですので、それ等を邪魔しなくてはなりません。
これ等を邪魔できる事といえば、【歯磨き】ですよね。
やっぱり、そうですよね。
歯磨きはしてるつもりなんだけどな~。
そう、皆さん大抵の人は歯磨きをしているんです。でも虫歯になってしまう。
この理由は、
【歯磨きの押さえるべきポイントが少し足りていない】のと、
【虫歯になりにくい環境作りが少し足りない】
事だと思います。説明しますね。
【歯磨きの、押さえるべきポイントは?】
まずは、下記のポイントを一緒に見てみましょう。
では歯の、どの場所が虫歯になりやすいかと言うと、歯磨きで磨き残しをしやすい場所なので、以下の点になります。
下に、少しでも分かりやすいよう絵も書いてみたので参考にしてみて下さい。
絵を見て、虫歯になりやすい場所が、歯ブラシが当たっていない事が分かるでしょうか?。
実際には虫歯になりやすい場所は、上記の他にも
・歯周病等で、歯の根っこが見えてる部分
・歯周病等で歯が動いたり歯茎が腫れる事で、しっかり歯磨きが出来ない所
・歯医者さんで治療した詰め物と歯の境目
……等など、ありますが、これらについては、また機会があった時にお話します。
虫歯と予防の話についてお話してきましたが、いかがでしたでしょうか?。
1つの記事で最後まで書く予定でしたが、想像より長くなってしまいましたので、全体を2部構成として、続きは次回にお話します。
まとめ
- 虫歯になっていく流れについてお話しました。難しい歯磨きを上手にするには、まずは敵(バイ菌達)を知る事です。
- 虫歯が出来るのは、【歯磨きの押さえるべきポイントが少し足りていない】のと、【虫歯になりにくい環境作りが少し足りない】点を、お話しました。
- 虫歯になりやすい場所について、お話しました。
続きは【虫歯を予防しよう ②】を、ご覧下さい。
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今後とも西田歯科医院による、【呉市の歯医者さん】を宜しくお願い致します。
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